伊勢志摩百物語~知られざる小さな滝を訪ねて~
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- 20 - 度会町の北西部、大紀町との境近くにある注しめさす連指地区は、そこを流れる注連指川に沿って集落が形成され、田畑が営まれている、自然豊かな地域です。対称的な「女滝」と「男滝」を紹介します。 先ず、注連指という珍しい地名に注目してしまいます。『万葉集』では「我がやどに 植ゑ生ほしたる 秋萩を 誰か標しめさ刺す 我に知らえず」(「家の庭に 植えて育てた秋萩に 誰が標しめをしたのか 私に断りなく」巻10、2114番)などと歌われ、草や木の枝を結んだり、杭を打って縄を張ったり、柵をすることをシメユフ?シメサスと言い、それが 「大切なもの」であることを示し表す言葉です。地名の由来について『度会町史』には、「滝原宮の鎮座より前、速秋津彦命、秋津姫命が石ヶ河内に鎮座され、社地に注連縄を引神を祭った神聖な土地「注連指」自然の営みが造る対称的な滝を訪れ先人の信仰に思いを馳せてみませんか10.度会町注連指の女滝?男滝    (度会郡度会町)男滝女滝Medaki and Odaki in Shimesasu (Watarai town)“Shime-sasu” is sacred land where one could worship ‘Kami’.Would you like to visit the symmetrical waterfall created by the activities of nature, and think about the faith our ancestors once held?

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